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小池創作所代表・小池一三のブログです
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2009年 04月 03日 ( 1 )
ソメイヨシノを巡って
「びお」でソメイヨシノの特集を組み、文章をわたしが書きました。
それを巡って、コメント欄で議論が起こり、以下はそれに対する、わたしのコメントです。

筆者です。Kさん、ヤマさん、かずさん、コメントありがとうございました。どうもわたしの書き方が挑発的であったようで、物議を醸しているようで、恐縮しています。
Kさんには、ご自身のよき思い出を、わたしの文章によって汚されたと思われたとしたら、お詫びするほかありません。
ただ、歴史的事実としてソメイヨシノは明治以降の桜であり、クローンであることは動かしがたく、山桜とは本質的に異なるものです。
折口信夫は『死者の書』のなかで、「野茨 ( のいばら ) の花のようだった小桜が散り過ぎて、其に次ぐ山桜が、谷から峰にかけて、断続しながら咲いているのも見える」と書きました。
山桜は葉が先に出ます。ソメイヨシノは花が散って葉桜になります。けれども、葉の中から桜が咲きい出るのが山桜です。「木の花は、濃きも薄きも紅梅。桜は、花びら大きに、葉の色濃きが、枝細くて咲きたる」(枕草子 第三十七段)のです。
「あしひきの山桜日並べて かく咲きたらば いと恋ひめやも」これは山部赤人の歌です。山桜は並んで咲いていることが少なくて、孤立して、淋しく咲いています。一斉に咲いて一斉に散るソメイヨシノは、そんな山桜に比べると、どうしても薄っぺらく、深みがない桜だと思われるのです。これは客観的な比較であって、Kさんのこころの中にある桜を冒そうとするものではありません。そのことで、たとえイヤな感情を持たれたとしても、そういう見方もあるのか、とご理解いただくほかありません。
ソメイヨシノは、すぐに散る桜の花とされてきました。それが死の観念と結びつけられ、軍国日本の散華のシンボルとして使われました。古代の日本人は「咲いた桜に何故駒つなぐ、駒がいななけば花が散る」といって、散る桜を惜しみました。桜は、悠々として咲き、のどかな花だったのです。何で「散るのが覚悟」の花なのですか。ソメイヨシノは、桜のありようを大きく歪めました。それが日本の桜の8割を占めていることに、わたしはガマンならないものを感じていて、ああいう記述になりました。
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と梶井基次郎は書きました。これは恐ろしい文章ですが、桜には、こういう面もあるのだと教えてくれる一文です。
「屍体はみな腐爛して蛆がわき、たまらなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。桜の根は貪婪な蛸のようにそれを抱きかかえ、いそぎんちゃくの食糸のような毛根をあつめて、その液体を吸っている。何があんな花弁を作り、何があんな蕊を作っているのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ」

「びお」の本文及びみなさんのコメントを読んでいただければ幸いです。

「びお」は、明日(4月5日)リニューアルオープンします。このところ、その作業に追われていました。
結構おもしろく仕上がっています。お楽しみに。

明日から越後長岡に、明後日は東京で仕事をします。
来週末からは、博多、長崎、対馬、岡山と回ります。
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by sosakujo | 2009-04-03 01:00