title
小池創作所ロゴ
小池創作所代表・小池一三のブログです
以前の記事
2013年 05月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
最新のトラックバック
現代町家塾
from ShopMasterのひとりごと
芍薬(しゃくやく)
from aki's STOCKTAK..
敵こそ、我が友 /MON..
from aki's STOCKTAK..
住まいネット新聞「びお」..
from simple pleasur..
住まいネット新聞「びお」..
from ONE DAY
こんなのができました♪「..
from ONE DAY
京都議定書 アメリカ
from 地球温暖化
京 静華 プレオープン
from irei_blog
静華
from 徒然ダメ日記 およそTANT..
チベット自治区ラサへグー..
from グーグル地図で世界遺産巡り〜..
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
AX
2008年 03月 09日 ( 1 )
プレーヤーとしての方向
ぼくが先のブログで「一抹の疑念」としたのは、なし崩しの問題でした。なし崩し的に進行している流れに棹差さないで、対応策だけでいいのか、もっと本質論をやるべきでは、という問い掛けでした。
野辺さんとは、ジャブの応酬こそありましたが、「人民内部の矛盾」と思っています。氏がなされていること自体に「一抹の疑念」を持っているわけではありません。
これを曲解して、「ヒルトップ博士」なる人物は、「流されよ」などと寝ぼけたコメントを入れています。ご丁寧に『論語』の諦観思想を持ち出すのはいいけれど、論点と外れたところで姦しく言ってほしくありません。これでは野辺さんにとって贔屓の引き倒しになるのではないでしょうか。
ぼくはプレーヤー工務店の重要性を理解していますし、言っておきますが、そのために数十年間仕事をしてきた人間です。

町の工務店が、今の時代を生き抜いて行くには、隊長さんがいうように、自身をプレーヤーに高めることが大切で、そうでなければ地域の人達に振り向いてもらえません。それは確かです。
であるなら、どのようなフレーヤーになるかが問題です。
『プラスワン』の場外乱闘は、それはそれで愉しいものだけど、ここからは、そうした議論に移って行きたいと思います。もう不毛の議論はしたくありません。

プレーヤーの方向としては、伝統的な手法を身につけるのもその一つです。大江忍さんたちがなさっている取り組みは、この方向のものです。ぼくは大江さんたちの取り組みを貴重な取り組みだと思っています。
また、メーカー志向のやり方や、ローコストに徹する方法など、ほかにもいろいろあります。そういうものも、いい悪いは別にして、プレーヤーとして自分を仕立てる取り組みの一つといえるでしょう。

今、ぼくが提唱したいのは「クラフツマンの工務店」というあり方です。
このあり方に思い至ったのは、建築家の趙海光(ちょううみひこ)さん描かれている「イームズの夢」に触発されてのことでした。
イームズとは、あのチャールズ・イームズのことです。イームズは、成型合板を用いて三次曲面にデザインされた椅子で知られているけど、建材カタログのありふれた在庫品を用いて自邸を造りました。「ロックンロールにも似たあのザワめく雰囲気ね、あれが好きなのよ。あの建物、全部溶接でやられているんだ。ボルトで締めればいいのにと思うけれど、彼は面倒な溶接を選んだ。理由はハッキリしていて、当時溶接の方が安かったからなんだ。純粋に技術だけを追うあり方とは違う考えがそこにあ」るんだ(『木工法に夢を見た』インタビュー記事より)、と趙さんはいいます。
『新建ハウジング』の『プラスワン』に掲載されているぼくの原稿の次号(4月号)でそのことに少し触れ、次々号からその詳しく書き込んでいく予定でおりますが、伝統回帰ではない、メーカー志向でもない、町の工務店の一つの生き方としてのクラフツマンの工務店こそ、独立自営工務店が磨くべき技術の方向ではないかと、ぼくは趙さんに触発されて思ったのです。
実際には、そういう方向づけを工務店は持っているのだけれど、論理にまで高められていません。共通の論理にしないと、ムーブメントになりません。どこまで解けるか分かりませんが、まあやってみます。
このあり方は、考えてみるとぼくやぼくの仲間たちが、ずっと追ってきたことでもありました。そもそもOMソーラーは、そのようなものとして開始されましたし、秋山東一さんのフォルクスハウスも、これに学んだシンケンや小澤建築工房さんの取り組みもこの筋のものでした。
フォルクスハウスは、OMが始めた物流の側面ばかりが問題にされ、あれを始めたことがOMの転換点だったという議論がありますが、設計的側面からみると、あの試みは革命的な意味を持っていたと、ぼくはみています。
OMの工務店は、あの独創的ともいえる取り組みを経ることで「設計がみえた」のです。工務店の「設計の手法」を身につけたのです。このことの正当な位置づけがなされているかと考えたら、ちゃんとなされていません。この歴史評価を行い、そこから「クラフツマンの工務店」の論理的根拠を導き出したいと思っています。
それで気づいてみたら、相羽建設さんがなされている「木造ドミノ」も、伊礼智さんの「設計標準化」の取り組みも、村松篤さんの「Bio森の家」の取り組みも、関西の三澤康彦さんの取り組みも、みんなこの文脈のものとして取り組まれているのではないか、ということに思い至りました。鎌田紀彦さんの断熱・気密の取り組みや、齋藤陸郎さんのロケット工法も、この範疇のもの考えていいのかも知れません。

4月23日~24日にかけて「れんれんゼミin大阪」を予定(みなさん日程を空けておいてください)していますが、「木造ドミノ」の半田雅俊さん、伊礼智さん、三澤康彦さん、村松篤さん、それから秋山東一さんなどに集まっていただく予定でいます。ぼくの方では趙さんの「定番学校」の中間報告を予定しています。このゼミには、永田昌民さんも登壇されます。賑やかなゼミになりそうで楽しみです。
今回のゼミは、「クラフツマンの工務店」の設計技術を、まずこれらの人に語ってもらい、工務店による実践的な取り組みを経て、秋にそれを検証するゼミを開催したいと考えています。
[PR]
by sosakujo | 2008-03-09 06:24