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2008年 03月 08日 ( 1 )
菰田勇司さんの奮闘
「匠の会」の重鎮、工務店業界のご意見番、菰田勇司さんが、日本住宅新聞を舞台に盛んに書いておられます。
3月5日号では、一面コラム「ときの声」と、終面に投稿されています。投稿の原稿のタイトルは「職人と住宅をダメにして、何が200年住宅」という激烈なものです。
投稿された「200年住宅」の記事では、この間まで百年住宅をいいながら、あまりに突拍子ではないか、「『美しい国』もそうだったが、日本国のトップは出まかせをいってはいけない」と痛罵されます。「コンクリート建築が日本に英国から入ってきたのは90年」に過ぎないのに、200年などと言ってよいのかと指摘され、単なる「人気取りでしかない」とも書かれていて、一つ一つ尤もな話であって、正論です。
ここで菰田さんが書かれたことは、工務店業界の深部の声だと思います。
今、業界は改正基準法をめぐって怨嗟の声に満ちています。しかし、生業(なりわい)を抱えていると、表立って声を挙げることは憚れる、そこを菰田さんは代弁なさっておられるのだと、ぼくはみています。つまり、これが業界の多くの声だといってよいでしょう。

200年住宅は、福田現首相が昨年5月まで自民党の住宅土地調査会長を務められ、そこでまとめられた『200年住宅ビジョン』にもとづいています。
安倍さんが選挙に敗北して、振り子の原理で、福田さんが登場しました。福田さんは、総裁選挙を通じて200年住宅を政策として挙げ、着任後の所信表明演説にも盛り込まれました。小泉前首相は、住宅金融公庫の廃止や、住宅の耐震化促進を言いましたが、その限りの話でした。福田康夫首相は所信表明演説のなかで、約6000字の演説稿のうち住宅について300字以上も費やしています。日本の歴代の首相演説の中で、これは異例のことでした。
この動きの背景には、当然ながら国交省住宅局による「構造改革」=施策転換の流れがあったものと、ぼくは推理しています。「フロー型からストック型へ」と言った議論は、もう20年以上前から、建設省—国交省でいわれてきたことです。〈官〉は、自身の施策の実現をはかるため普段から政治家に働きかけます。自民党のかかる調査会の会長に福田さんがおられ、その福田さんが首相に着任し、それが幸いして、この首相の唯一といっていい目玉政策として取り上げられた、というのが実体ではないでしょうか。
国交省は、この施策実現には、もう少し時間が掛かると考えられていたように思います。それがこの急な変化によって、あれよあれよという間にクローズアップされてしまったのです。
そんなわけで、業界で真面目にやってきた人には、朝令暮改的、泥縄式ではないかと映るのだと思います。住宅が、政府の重点政策として取り上げられることは滅多にありませんが、農業・林業などでは、このようなことは毎度起こっていることです。くるくる変わる政策に、農・林関係者は、この数十年間ずっと翻弄され続けてきました。

で、この本気度ですが、自由民主党政務調査会の席上で、福田会長(当時)は「200年というのはシンボルであり科学的な根拠はない。旗を振っている段階」だと演説しています。つまり、首相になる前はあまり本気でなかった感じです。
自民党の調査会の金融委員長を務めたのは金子一義さんでした。氏によってまとめられた「住宅金融システム小委員会報告」は、超長期住宅ローンとして50年ローンを取り上げています。ぼくは「超長期住宅ローン」をいうなら、100年ローンでなきゃ、と申し上げていますが、まあそれはムリな相談かも知れません(ドイツはやっているようです)。しかし50年ローンが持つインパクトは、ぼくはそれなりに大きいとみています。50年ローンは一代では払えません。二代で払うローンになった途端に、考え方を根本的に変えざるを得ないからです。
国交省としては、これは積年の政策実現の千載一遇のチャンスであり、福田総理の在任中に、もう凝固材でも何でも入れて、一気にコンクリートで固めたいと考えているものと思われます。

この200年住宅は、難題となっている改正基準法と裏表の関係にあり、セットのものであり、両者はアメとムチの関係にあるといったら言い過ぎでしょうか。しかも、このアメはハウスメーカーや、事態を正確につかめて対応できる実力あるプレーヤー工務店に向いていて、町の工務店の多くは排除されてしまうのでは、というのが野辺公一さんの見立てで、ぼくもそうだろうと思います。しっかりしないとやられてしまいます。
200年住宅は、年内施行を目指して大きく動き出しています。拙速が気になります。
今の住宅行政に苦言を申し立てるなら、井伊直弼ばりの頭の回転の速さはいいのですが、タイムスケジュールに難があることです。それが際立って問題になったのが、安政の大獄を思わせる、昨年の騒ぎでした。民の竈から煙が出ていないことに気づかない鈍感さが気になりました。
今回の200年住宅の年内施行への動きは、これまでの評判を挽回し、得点を挙げようということでしょうが、菰田さんのご指摘に耳を貸すべきだと、ぼくは思います。勝手な憶測でものをいうなと叱られそうですが、真面目な町の工務店が手を出せないような200年住宅ではいかんと思うのです。
これまでローコストローコスト(フローフロー)で、価格競争に追われてきたのが工務店でした。親子二代が払う50年ローンによって、何が起こるのか、まだ想像し切れていない工務店が多いと思います。
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by sosakujo | 2008-03-08 10:11