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2008年 03月 03日 ( 2 )
長崎材木店の「博多町家」
益田から博多に移動しました。特急列車おき1号(といっても三輌ですが)に乗り、新山口(小郡)から新幹線に乗り換えて博多に着きました。途中、日原、津和野、山口、湯田を通りました。津和野では、西周(にしあまね)や鴎外のこと、湯田では中原中也のことが、頭に浮かびました。在来線のよさは、風景が濃くて、想像を駆り立ててくれる時間が与えられることです。
博多から在来線に乗り換えて、松本清張の小説『点と線』の舞台になった香椎の二つ向こうに、この日訪ねる古賀があります。

この街を拠点とする長崎材木店を訪問するためでした。古賀駅まで在来線で行くとメールで連絡してあったのですが、行き違いで、長崎社長は博多の駅に出迎えに向かわれていました。電話で確認しておけばよかったのに、と悔いてもはじまりません。それで社長が戻られるまで「まるはの杜」とネーミングされたモデルハウスを見せていただくことにしました。
この「まるなの杜」には、三軒のモデルがあり、別に薪ストーヴなどが展示されたリフォーム館があり、本社の事務所が置かれています。いうなら長崎材木点の拠点です。ネーミングとなっている「まるな」は屋号で、この工務店(前身は材木店)は明治30年の創立と言いますから、110年の歴史を持っています。その歴史を刻む屋号なのです。社長の長崎秀人さんは五代目です。

何故、長崎材木店を訪ねたかというと、伊豆高原で開いた趙海光さんの「定番学校」に、長崎材木点から社長始め三人ものメンバーで来られ、社長のブログで「博多町家」に取り組むことを、いち早く打ち出されたからです。
長崎材木店のスケルトンだけを見られる「構造モデル」を感心しながらみていたら、社長が戻ってこられ、ほかのモデルハウスを自ら案内してくださいました。それからOMソーラーで建てられたご自宅も案内してくださいました。ご自宅にはきれいな奥さんもいらして、楽しげな空間の家で、この日は快晴で、OMソーラーがよく効いていました。「福岡は冬の日照が悪いけん」と仰いましたが、日照が乏しい土地でソーラーをなさったことに、長崎社長の慧眼があると思いました。

お昼は博多湾に面したしゃれたレストランにご案内いただきました。このお店は長崎材木店で経営されていて、二階にミーティングルームが設けられています。ここで『住まいを予防医学する本』をテキストにして、住まい教室を開いているというお話でした。
春の陽光に照らされた博多湾は、内浦のように波が静かでした。そこで社長と、三人の設計メンバーとミーティングしました。いち早く作成された「博多町家」のプランも見せていただきました。このあたり、やるとなると間髪いれず取り組まれる会社なのですね。
今年は自社にとっても転機だと、長崎社長はいいます。そのプログラムのなかに「博多町家」があることが、ほくは嬉しくてなりませんでした。

今、長崎材木店は北九州の学研都市で、建築家の田中敏溥さん設計によるオープンハウスに取り組まれています。いずれ売却する予定とのことですが、50坪もある家です。敏溥さんの設計をしっかりみてもらうことを目的にした建物です。建築中ではあるけれど、敏溥さんらしい設計が光っていて、完成が楽しみです。
現場を拝見して感じたことは、材積の多さでした。それは太宰府に建てられている新しいモデルハウスの建築現場をみても感じたことでした。社長にお聞きしたら、他の工務店に比べて三倍程度は多いのでは、といいます。今、木造住宅の平均的な木材使用量は7.1立方メートルです。それを長崎材木店は23立方メートル程度用いています。もし日本の工務店が、すべてこれに倣えば木材自給率は三倍増えることになります。
この材は、明治30年以来、ずっと「近山」にされてきた宮崎高千穂の材で、高度の高い山で育てられた杉材です。赤身が多くて、独特の表情を持った材です。梁材としても用いられていて、その梁せいがど太いのです。柱の隅柱には5寸角が用いられています。このたっぷり感が長崎材木店の売りなのですが、これにデザインが加われば鬼に金棒です。
「博多町家」の誕生が待たれます。
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by sosakujo | 2008-03-03 09:07
天野礼子さんの眼力
山陰の益田にいます。万葉の歌人柿本人麻や、画や庭で知られる雪舟の足跡が残る益田です。近くに石見銀山があり、この銀山が世界遺産に選ばれて、訪問する人が少し増えたという話です。

宿所は益田駅前のモーリス。このビジネスホテルがなかなかいいのです。
まず客室が広いこと。清潔なこと。静かなこと。フロントがゆったりしていること。大浴場もあって、サウナ室があること。温泉のようにマッサージチェア(コインを入れなくても動く)があること。朝刊が部屋に届けられること。各種のまくらが各階のエレベータの前に置かれていて、好みに合わせて選べること。ビジネスサポート(携帯の電話やコンピュータの充電のため、部屋のコンセントが少ないと困ることがあるが、このホテルはそういう神経も行き届いている)があり、コインランドリーがあり、自転車の貸し出しがあること。朝食がおいしいこと、そしてこれが大事なことだが、宿泊費が5、250円でリーズナブル(会員になると4,750円)なこと。ビジネスホテルのミシュラン三ツ星に挙げていいホテルでした。

さて、今回の益田訪問は、高津川流域林業活性化センターの招きによるものでした。林業関係者がずらりとおられる中での講演かと思っていましたら、むしろ市民の方が多く、参加者80数名のうち50名が一般参加者でした。これには驚きました。というのは、行政が開く講演会は得てして「動員」的な参加者で占められていることが多いからです。
今回のそれは、林業を流域市民のものへ、という意思を関係者が明確に持っていて、事前にチラシを撒いたり、ブログで呼びかけたり、関係するグループに呼びかけたり、周到な準備が実を結んだものでした。高津川流域には柿木村もあって、リンケンの田村さんも、この講演会の準備メンバーの一人でした。リンケンの住まい手も何人かおられ、質疑応答では何人かの住まい手から発言がありました。
参加者の中に『婦人の友』の読者グループの人たちがいました。終了後の講演会で目白にあるライトの「明日館」が話題になりしました。奥村まことさんは自由学園の出身で、その関係もあって、ときどき『婦人の友』を読んでいますと申し上げたら、その話題で持ちきりとなりました。
広島のエルイーオー設計室のメンバー6名が、前夜からの雪で山越えの道が使えないため、浜田回りで駆けつけてくださいました。メンバーの一人である中川圭子さんは、OMがかつて軽井沢で開いたゼミに来られていて、吉村山荘や奥村昭雄さんの星野山荘のことがひとしきり話題になりしました。ああいうゼミはもうないの、という質問が中川さんからありました。4月に開く「れんれんゼミin大阪」のお知らせをお送りすることにしました。是非ご参加ください。
今回のわたしの話が、参加者の方々にとってよかったかどうか分かりませんが、笑いや共感の反応があったので、それなりに役割を果たせたのではないかと思っています。

講演会の前に、リンケンの田村さんと島根県西部の青山静佳さんのご案内を受けて、地元の製材所佐々木馬一商店や原木市場を視察したり、雪舟の名庭とされる萬福寺を見学したりしました。萬福寺の庭は凛として寒かったけれど、雪舟のお庭をみるにはよかったと思っています。リンケンさんの最近のお仕事も何件か拝見しました。いい仕事をされているな、と思いました。
今回訪問して、高津川が「清流日本一」に選ばれたことを知りました。これは国交省による全国106系の一級河川の2006年水質調査の結果によるもので、今、この流域では「清流高津川日本一を祝う会」が準備されています。この地域では石見銀山が世界遺産に選ばれたのに続く快挙といっていいのかも知れません。水質日本一というのは、それほどに大変なことだと、ぼくは思います。
高津川の水が清いことは、畏友天野礼子さんの本で読んで知っていました。
礼子さんは、日本の川を自分の足で歩き、調べ上げ(釣りをして愉しみながら)て、高津川が日本一の清流だと折り紙をつけられました。それが今回オフシャルに評価されたわけで、礼子さんの眼力の確かさが立証されたのです。森里海の集いで、この川に沿ってバスで行き来したことを思い出しました。あのとき礼子さんは、先導車に乗られて、携帯電話で「こんどの淵をみろ」とか、いちいち指示されたでした。走っているバスからそれを確認するのはむずかしかったのですが・・・。
高津川清流日本一、よかったですね、礼子さん、田村さん。
高津川流域の人たちにとっては、これからが大変です。
清流を保ち続けるには、流域の人たちみんなの自覚が求められ、また、山が荒れると川も荒れ、田圃や畑に農薬を撒けば川に影響があるわけで、山や農業の経済を含め、健全なあり方が求められるからです。
ぼくは今回の取り組みをみていて、この人たちならやれるのでは、と確信を持ちました。
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by sosakujo | 2008-03-03 08:58