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小池創作所代表・小池一三のブログです
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諸塚村にて
高千穂から少し下った日影村に、青雲橋という立派な橋が架かっています。
この山中では、稜線を繋ぐ道は橋によって渡されます。この道は、前に八代の井本工務店さんに乗せてもらって延岡でのシンポジウムに向かうときに通りました。今回は、その谷筋の生活を垣間見ることができました。稜線を走っているだけでは分からないことがある、と思いました。
この青雲橋の袂に道の駅があって、そこまで「もくみ」の谷川由香さんに送ってもらって、熊本から松下修さん(松下生活研究所)の車がやってきて、それに乗り換えて、次なる林地諸塚村へと移動することになりました。

日影村から諸塚村へは、谷を詰め、そうして峠を越えて入ります。
ぼくが知る松下修さんは温和な人ですが、どうして車の運転は荒く、九十九折の道なのにひどくスピードを出します。そんなわけで、諸塚村の役場に着いたらヨレヨレの状態でした。
役場の玄関には矢房孝広さん(諸塚村企画課長)が待ち構えていました。矢房さんは、ぼくの顔をみるなり、今から講演会を開くといいます。「30分でいい」というのですが、少しはのんびりできるかと思ったぼくは、かなり慌てました。話の準備も何もなく、部屋に入ったらずらりと人がいます。はるばるやってきたのだから、まずお茶でもといわれると迂闊にも思っていた自分が甘かったことに気づきました。そうなのです、もともと矢房さんはそういう人なのです(笑い)。

今回の諸塚村の訪問は、季刊誌『住む』に連載している「森里海ものがたり」の取材と、諸塚村と工務店でもって、今年度2回目の超長期の先導化モデルに申請してはどうか、という提案を行うのが目的でした。
講演後、民宿に会場を移したら、熊本から工務店の水田さん、小椋さん、金子さん、宮崎から谷口さんなどが続々と駆けつけられました。矢房さんも加わって、先導化モデルの「作戦会議」に入りました。「やろう!」ということで一致しました。

その夜は遅くまで酒盛りが続きましたが、ぼくは疲れていたのか、眠くてならず早めに床に着きました。隣の部屋でがやがやと酒盛りする声を耳にしながら、いつの間にか眠りに就き、目覚めたら午前4時でした。いつの間にか隣の布団で眠る人がおり、布団の中で1時間ほどあれこれ思索をめぐらせ、外が白け始めた5時にロビーに行って原稿を書いたりして過ごしました。そうしたら、小椋さんもいつの間にか抜け出しておられて、渓流にヤマメ釣りに出掛けられ、立派なのを釣って帰ってこられました。

諸塚村は、どこも山が迫っていて平らな土地は少ししかありません。
崖にへばりつくようにして役場などの建物が建てられており、どこか木曽谷に似ています。村の面積の95%が森林です。
午前中、森林認証の製材工場、倉庫などを視察し、葉枯らし乾燥をしている現場があるというので山に入りました。険しい山を四輪駆動の車で登ります。この村は林道がよく整備されています。作業道は60haにも達します。雑木との混交林に特長があり、眺望が得られる山に登ってみて、そのことがよく分かりました。
この山村風景は、この村独得のものがあります。林家一戸あたりの森林所有は20町歩と大きくありません。農林兼業が多く、殊に椎茸栽培が有名で、見事な「どんこ仕上げ」の椎茸が栽培されています。

昨日の高千穂は人工乾燥が主ですが、諸塚村の林業は、毎年11月から1月にかけて伐採が行われ、3ヶ月程度葉枯らし乾燥を行い、さらに製材工場に1年寝かせられたあと製材にかけられます。つまり諸塚村は、愚直なほど天然乾燥に拘っている「林業立村」なのです。この徹底性に魅かれる工務店、設計者は多く、それが諸塚村の林業を支えているようです。むろん矢房さんの人柄に寄せられて、ということもありますが・・・。

高千穂と諸塚村では、山のすがた、製材の方式、町との取引形態が異なりますが、共に意識的な取り組みがなされており、この懸命なすがたを『住む』の原稿に書こうと思いました。

帰路は、諸塚村から日向に下り、宮崎空港から中部国際空港のコースとなりました。谷口工務店の紀百さんの運転です。日向で内藤廣さんが設計された駅舎をみて、美々津の妻入りの典型的な民家の群れを訪ねました。美々津は、かつて諸塚村の産品が全国に出荷された湊町でもあって、新潟の出雲崎の町とどこか似ていています。廻船問屋の建物なども残されていて、じっくり半日位かけて見るといいだろうな、と思いました。
諸塚村からは、つごう3時間ほど掛けて宮崎空港に着き、中部国際空港からバスに乗り、浜松へは夜の11時に着きました。
4泊5日の旅でした。
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by sosakujo | 2008-06-14 06:14
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