以前の記事
2013年 05月2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 最新のトラックバック
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
大島堅一さんの『再生可能エネルギーの政治経済学』(東洋経済新聞社)を読みました。原発は発電コストが安い、という話を根底から覆す本です。
今、言われている料金原価には、 1.発電に直接要する費用(燃料費、減価償却費、保守費など) 2.原発に特有の「バックエンド費用」(使用済み燃料再処理費、放射性廃棄物処分費、廃炉費)3.国からの資金投入(開発・立地のための財政支出) 4.事故に伴う被害と被害補償費 などは算入されていません。 エネルギーに関する国の財政出動の95%は原子力に向けられており、それは火力の106倍、水力の27倍に相当します。原子力はキロワットアワーあたり2円分を国が肩代わりしていて、「総単価」を電源別にみると、原子力10・68円.火力9・90円.水力7・26円.一般水力3・98円.揚水53・14円で、「原子力+揚水」は12・23円になります。 この本は、3.11前に書かれた本です。 今回の事故によって生じる損害賠償と、新たな地震対策を加えると、原発安価でないどころか、国民にとっては最も割高なエネルギーになり果てました。 今回の事故で、原発の「安全神話」は完全に崩壊しました。 もう新規立地は、全国どこでも無理でしょう。事故防止のコストが高くなり過ぎて、電力会社にとっても割に合わなくなります。古い原発は、今後次々と廃炉となっていくでしょうから、20年、30年という単位で考えると原発は細る一方です。 いま、原発に使われている国費を、「脱原発」に転じ、再生可能エネルギーに回せば、年間4000億円ぐらいの予算が生まれます。さらに再処理費をやめれば、その分の11兆円も回せます。 このようなことを、しっかり分析、立証している本です。
by sosakujo
| 2011-04-30 08:55
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||