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今日から長崎県の離島、対馬で森里海連環学実践塾を開きます。
実践塾の参加者は、全部で37名です。冬の対馬に、果たしてどれだけの人が集まるのか心配でいましたが、予想以上の参加者に驚いています。 初日の今日は、竜良山原生林に入ります。太古から斧が一回も入ったことがないという、照葉樹林の森です。この原生林のことは、前に「びお」に書いています。この森の特長は、屋久島のように、樹齢何千年の木というのではなく、絶えざる更新によって生き続けてきた森、という点にあります。 対馬は屋久島より大きな島で、見に行くところはたくさんありますが、初日は、この原生林の見学に時間を割くことにしました。前回よりも奥まで入ります。 C.W.ニコルさんと天野礼子さんは、昨夜から対馬に入っています。ニコルさんは、かなり入れ込んでおられるようで、竜良山原生林について、どういう感想を持たれるか楽しみです。 ぼくの方は、昨日まで出雲にいたので対馬入りできず、博多に入り、早朝の便でみんなより一足早く対馬に入ります。空港でみんなをお迎えします。 今夜は交流会、島田林野庁長官も見えられます。最近見て回った九州の山のことを、いろいろお話できればと思っています。 九州の山は皆伐の山が多くて、とりあえずの「しのぎ」のためにはやむを得ないという受け止め方があるようです。しかしこれは、長伐期の山というあり方と相容れないものです。林野庁も皆伐はいけないと言っていますが、現実はかくの如しです。 明日は、シンポジウムで30分ほどお話することになっています。何をお話しするのか、まだ決めていません。今日、原生林を歩きながら考えることにします。 24日は「対州檜」(たいしゅうひ)の森に入ります。 対馬の北端まで出掛けます。天気がよければ釜山が見えます。対馬は長崎や福岡より、釜山の方が近いのです。 問題は「対州檜」です。戦後の拡大造林時、対馬を訪れた民俗学者の宮本常一は、その熱心な植林をみて、50年後の対馬は「森林王国」になると書きました。そのとき、自生する「対州檜」があり、そして植林があり、ということで対馬の林業に期待をもったのですが、その後、「対州檜」と呼ばれる木はほとんど伐採されてしまい、造林された山は「放置林」ばかりです。ぼくはまだ、実のところ「対州檜」と呼ばれるものを見たことはありません。拡大造林されたものを丸太で運び出し、そのまま船で持って行かれます。 どうするのか。それはこの現実を、対馬の人がどう考えるかに尽きます。
by sosakujo
| 2010-01-22 05:23
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