title
小池創作所ロゴ
小池創作所代表・小池一三のブログです
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
以前の記事
2013年 05月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
最新のトラックバック
現代町家塾
from ShopMasterのひとりごと
芍薬(しゃくやく)
from aki's STOCKTAK..
敵こそ、我が友 /MON..
from aki's STOCKTAK..
住まいネット新聞「びお」..
from simple pleasur..
住まいネット新聞「びお」..
from ONE DAY
こんなのができました♪「..
from ONE DAY
京都議定書 アメリカ
from 地球温暖化
京 静華 プレオープン
from irei_blog
静華
from 徒然ダメ日記 およそTANT..
チベット自治区ラサへグー..
from グーグル地図で世界遺産巡り〜..
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
AX
<   2007年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧
冷蔵庫は小さくていい
  冷蔵庫は、この30年というもの大きくなる一方で、収蔵量も飛躍的に増えました。機能も増えて、便利さも増しました。みんなそれを歓迎し、だれも疑問を感じないで、大きな冷蔵庫をながめてはニコニコしていました。
  けれども、今度の本(『住まいを予防医学する本』)で、今の暮らしをあれこれ再考する機会を与えられて、冷蔵庫が大きいのは問題あり、と思うようになりました。
  大きな冷蔵庫は、核シェルターの中で一週間生活するのに役立つことはあるとしても(但し電気が途絶えるとアウト。ソーラーで自家発電発電が前提。その場合も電力会社と系統連携しているとアウト)、日常の生活では、食料を溜め込むのは考えものです。
  旬(しゅん)を大切にする、いつも新鮮な食材を用いるには、こまめに買い物するのが基本であって、冷蔵庫に溜め込んではならないのです。大きな冷蔵庫は、エネルギーもそれだけ食います。経済的にも「捨てる食材」が出たりしてムダが生じます。まとめ買いで得したように思いがちですが、結果的に損していることが少なくありません。
  まとめ買いを煽るのは、郊外型の大型店舗です。
  「一個一円のタマゴ。限定○○」などと書いたチラシを大量に撒いて、消費欲をこれでもかと煽ります。安いからと2パックも3パックも、つい買ってしまいますが、そういうタマゴがどのようにつくられているか知ったら(『住まいを予防医学する本』30~31pに書きました)、ゾッとする話であることが分かります。
  新鮮で、滋養の高いものを、少し高くても食する方が、食べること自体に充実があり、結局安くなることを知りたいと思います。そういう食材を提供してくれる町の八百屋さんや、魚屋さんをみんなで育て、こまめに買い物して、こまめに入れ替わる冷蔵庫にするのがいい、と思うのです。そのためには、冷蔵庫は小さい方がいいと思います。
  冷蔵庫が小さくなれば、建築のスペースも小さくて済みます。それによって住まいの設計も変わります。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-30 10:08
「中流」の崩落と予防医学
  最近、「下流社会」ということがしきりにいわれていて、このタイトルをつけた本がベストセラーになってもいます。「下流社会」の出現は、言い換えると「中流社会」の崩壊というか、溶解というか、シンドロームというか、グズクズと崩落している現象であって、バブル経済が崩壊して10数年、事態はここまできてしまったというのが、ぼくの見立てです。
  日本の住宅建設は、この「中流」がマーケットをカタチづくってきたわけで、そこの崩落が新築着工戸数激減の主因だと思います。戸建てを建てたいと思っていた人は、手に入る範囲はマンションとなり、戸建ての場合はローコスト住宅ということになり、マンションとローコストの「元気」は、このアダ花のようなものです。
  いま「中流」は、家を建てるのが恐くなっています。
  安定的な職業を代表する教職員ですら、10年に1回免許を書き換え、職を失う可能性が生じています。社会保険庁の職員は、一旦全員解雇ということになりました。
  民間はもっと不安定で、病気になったら戻る席がなくなっているかも知れないという不安があります。企業は動いており、いくら頑張った社員であってもリタイアされれば、後任をすぐに決めなければなりません。
  「下流社会」とは、ワーキング・プアであり、プアされないようにするには、自分のことは自分で守らなければならないということです。  予防医学がテーマとされるのは、医療費の膨張的増加ということにとどまらず、この社会不安が大きいと思います。

  『住まいを予防医学する本』の出版を記念する「公開スクール」が、この26日に開かれ、会場定員いっぱいの参加者がありました。ぼくはこのスクールの講師を務め、80分ほど話しましたが、会場は熱気に包まれ、みなさんの関心が高さをひしひしと感じました。
  事務局に聞くと、資料請求を含めると200を超える反響があったそうで、会場にいた業界紙の記者の方からは、「停滞する業界にあって快挙」と褒めていただきました。「凄い本だね」とも言っていただきました。
  畏友の天野礼子さんに本を送ったら(刊行されたらすぐ送ること、といわれていました。他の人は来週に送ります)、
  「これからの3年が、工務店にとっても、日本の林業にとっても、いえ日本とって一番大事な3年です。その入り口で、このような大作を誕生させた努力に乾杯と感謝を致します」
  というメッセージがありました。
  この間、寝ても覚めてもこの本に取り組んできた労苦が吹き飛びました。

  でもまだ取り組みは緒についたばかりです。
  日本社会の基層で起こっている現象を捉えながら、工務店に何ができるのか、やれるのか、それは一律に解けないむずかしさを持っていますが、町の工務店ネットが果たすべき使命のように思われますので、ぼくにやれることは限られていますが、力を果たそうと思っています。

  町の工務店ネットのwebは、少し遅れて来週公開されます。少しだけ待ってください。
  
  
[PR]
by sosakujo | 2007-07-28 09:05
柏崎刈羽原発4
  今朝の新聞にも、あの地震で原子炉建屋(6号機)内部に設置されているクレーンが破損し、これによって炉心点検が不能になったことが報じられていました。
   中越沖地震による柏崎刈羽原発の問題は、書いても書いても追いつかないほど、嘲笑、面罵、おぞましさの対象となっていますが、ふと内側からみたらどうなのか、想像を逞しくしてみました。
  本人たちにしてみれば、無能、間抜けだと嘲笑されることは致し方ないとしても、現場そのものは、そのとき、それどころではなかった、というのが正直な話ではなかったのかと思います。
  この地震で、柏崎刈羽原発では9人の作業員が負傷したといいます。このうち一人は室内のキャビネットの下敷きになり入院しました。つごう4人が病院に運ばれ手当てを受けました。打撲やガラスの破片による切り傷のほか、気分が悪くなった人もいます。
  負傷者はいずれも東電の社員ではなく、9人全員が下請け企業の作業員でした。
  報道された原発内部の写真のうち、目を引いたのは固体廃棄物貯蔵庫内で、地震のために散乱し、でんぐり返ってしまった低レベル放射性廃棄物が入ったドラム缶の山でした。
  当初100本といわれていましたが、後に修正して400本といわれたドラム缶の山が、地震の発生と共にがらがらと動き出し、崩れ、転がり、蓋が次々に開いた現場に、もし自分が遭遇したなら、どうなのかと想像してみました。
  それは驚愕以外の何ものでもなく、しかし自分たちは社員でもなく、高い賃金をもらっているわけでもなく、身分を何ら保証されているわけでもないわけで、間尺が合わないというか、そこから脱出することしか頭に浮かばなかったのではないか。
  その人たちにしてみれば、御身大切、やってはいられない、というのが正直なところで、「爆弾三勇士」(犠牲者)になることに意味も価値も見出せない人に、かくも重大な責任を任せていた構造自体が大問題なのではないか。
  いったい、あの原発内部は、常時何人の人が働き、どういう仕事をしているのか? 働いている人の身分・所属の構成比、賃金、待遇の状態など、実はよく分かっていません。分かっていないことが大問題なのであって、原発の無気味さと、運営する当局の無責任は、ここにおいて極まっているのではないか。
  同原発の火災で消防車を出動させた柏崎消防署によれば、発電所からの救急車の要請はなく、けが人が生じたという報告は一切なかったといいます。また、同原発内には医務室に相当する「健康管理室」が置かれ、医師と看護婦が常駐しているはずでしたが、この日は祝日で不在だったと報じられています。となると、土日曜、祝日や正月、5月や8月の連休日には、どれだけの人が出勤し、その場合の、出勤者の身分・所属の構成比も知りたいと思います。
  ここらを炙り出さないと、原発なるものの構造と、今回の事故の全貌が透けて見えないのではないか。そして、そこにこそ恐怖の実態があるのではないか、とぼくは思うようになりました。

  マリア・フラッティに『橋』という戯曲(訳本/未来社刊)があります。フラッティは、ニューヨーク市在住のイタリア出身の劇作家です。戯曲『橋』は、ブルックリン橋に登って自殺をはかろうというプエルトリコ人と、その説得にあたる白人の警官とのやりとりを描いた作品です。
今回の状況をみながら、マリア・フラッティのような手法で、原発作業員の話を描かせたらいいと思いました。なす術が分らず、火災現場にへたり込んでいる二人の派遣作業員の会話を、ぼくは聞きたいと思ったのです。

  話は飛びますが、今朝の新聞の経済欄に東芝グループのWH社が中国の原発4基を受注したという記事が出ていました。沿海部に集中している中国の原発は、あいだに海があるだけで、日本そのものの問題でもあります。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-25 09:02
「公開スクール」は定員いっぱいに
  『住まいを予防医学する本』出版を記念する「公開スクール」への参加を呼びかけたところ、定員がいっぱいになった、という報告を事務局から受けました。
  業界紙の方に聞くと、こういう例は近来ないとのことで、嬉しい悲鳴というか、応募された方々にお礼を申し上げる次第です。
  この流れに、時間飛躍のないフランチャイズから、時空を超えるウエブの時代への変化を予感します。個人が起点のマイライン・ジャーナリズムの水路を拓けたらおもしろい、と思っています。
  新しい季刊誌も用意していて、その企画案も当日発表します。これもこれまでのネット季刊誌にないものを練っています。
  技術も、一元的なあり方ではなく、多元的なあり方がもとめられています。
  工務店は、○○工法とか、○○ソーラーとかを取り入れるといい家になるように思っていますが、そのこだわりがかえって障害になりつつあります。一つのことをやり続けるのはモノラルでいいのですが、それだけでこれからの家を解くことはできません。
  パッシブソーラーに即していえば、もともと多元的な技術の一つであったものが、それが当たるというと、それを「商品化」してしまい、みんなで「消費」するようになります。組織にとって儲かるハードにばかり傾斜し、コストを掛けないでもやれる方法があるというのに、それを捨象します。簡単にいうと、「このサプリメントを服用すれば健康になる」みたいなことに堕してしまうのです。このことは、ぼく自身の自省をこめてのことでありますが・・・。
  予防医学の見地からいえば、室内環境汚染も、温熱環境も大事で、地震も自然災害にもつよい家でなければなりません。それを限られた予算の中でどう実現できるかが問題です。そのバランスは、個々の条件にしたがうもので一律解はありません。
  そして、この多元的発想を生かすには、自由で、客観的な情報がなければなりません。ウエブがもとめられるユエンです。
  「公開スクール」では、ぼくは「住まいを予防医学する時代がやってきた」というテーマで80分ほどの時間が与えられています。
  これまでは「話一本」の講義しかやりませんでしたが、今回はパワーポイントを用います。ここ2~3日、その作成に追われていて、なかなか馴れないことでストレスがたまるため、このところブログに文字を綴ることでエンジョイしています。
  「週一回」でないのは、このためでした。
  
[PR]
by sosakujo | 2007-07-24 06:58
郊外型の大きなショッピングセンター
  かれこれ10年位前になるでしょうか、ぼくは郊外型大店舗の極限の姿を、カナダ内陸部の都市エドモントンでみたことがあります。これはほんとうに大きいものでした。屋内遊園地、スケートリンク、ウォーター・パーク、ホテル、映画館、宇宙科学センターなどが一つ屋根の下に収まり、店舗数は800軒以上、レストランは100軒以上を数えました。
  エドモントンは、冬は氷点下50℃にもなる酷寒の土地として知られ、夏にはそれが一転して35℃の酷暑の土地となり、そうしてまた、しばしば竜巻が発生する土地としても知られます。このような厳しい自然条件が、こうした施設を必要とした理由なのかと思いましたが、それにしても度肝を抜かれる大きなショッピングセンターでした。
  ぼくはどういうわけか、このエドモントンのショッピングセンターに2回も行く羽目になりましたが、2回目に行ったときには、かなりウンザリしました。お店が800もあるといっても、エリア別にパタン化していて、似たような店舗しかありません。最初に行ったときには、向こうのエリアに行けば違うお店があるとばかり思っていましたが、何もなくてがっかりしました。だから二度目に行ったときは、そんなムダなことはしませんでした。
  これほどビッグでなくても、このような郊外型大店舗は、アメリカの地方都市にどこでもみられます。ミネアポリスはダウンタウンから東西南北の延長線にそれぞれ置かれていて、ここもどこも似たものでした。しかし、人は溢れるほどに多く、それに引き換え、ダウンタウンは灯が消えたように無気味に暗く、SF映画でみた死んだ未来都市のようでした。そういえば、ダラスもそんな街でした。テキサスらしく、馬鹿でかいステーキを食べさせる店がありましたが・・・。
  アメリカの郊外型大店舗の駐車場は、まるでメジャーリーグの野球場のように大きく、いっぱいの買い物荷物を溢れるほどカートに乗せて、車に運びます。そのカートは、そのまま駐車場に捨て置かれ、それを集める人の緩慢な動きが、いかにもアメリカらしいと感じたものでした。
  こういうスタイルは北アメリカに特有のものと思っていましたが、近頃、浜松周辺でも郊外型大店舗が次々に建っていて、たいそう賑わっています。
  この現象は、今や日本中で起こっていて、哲学者の内山節さんは、これをグローバリズムによる「ローカルの解体」と言っています。(『「里」という思想』新潮選書)
  氏は、この郊外型に対し、旧来の日本の街並み景観を、「過去の自然の営みがみえる場所。過去の人間たちの営みがみえる場所」「このような場所を風土と呼んでもよいし、『里』と呼んでもよい」といいます。氏は、そういうよき姿が次々と消え、解体されているというのです。シャッターが閉じられた商店街はうら寂しくて、それは生の営みの解体でもあります。
  さして歴史のない北アメリカの街で起こったことを、日本の各地に焼き直すようなことをしていいのかどうか、確かに考えものです。
  昔日の姿を失いつつある町をみながら、その行く末を「美しい国」というのだとしたら、そんな国に、ぼくは住みたくないと思っています。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-23 18:51
柏崎刈羽原発3
  中越沖地震に伴う柏崎刈羽原発問題に関しては、書いても書いても新しい事実がでてきて追いつきません。
  倒れた放射性廃棄物のドラム缶の数は100本ではなく400本でした。そのうち数十本の蓋が外れていたといいます。消火活動のお粗末ぶりについては、昨日の朝日新聞夕刊が「職員4人、現場で傍観」「消火栓の水トボトボ」という見出しを一面トップに付けました。
  あのヘリコプターからの映像には人影が見当たりませんでしたが、一応4人はいたわけで、してみると、かくれんぼしていたことになります。
  嗚呼、情けなさや、と思いますが、テレビに出てくる東電社長の骨柄、表情も何だか情けないものがありました。東電社長といえば、財界の大立者がなるものと思っていて、決断できない政治家と違って、それなりの判断力を有しているものと思っていたので、失望を感じました。
  テレビでは、みのもんたが「ぼくらは原発を容認しているのだから、もっとしっかりしてもらわなくては」といったトークをしていました。自分の考えを押し付けるなよ、といいたいところですが、おそらくそれが「国民的」な見方かも知れません。
  けれども「快適」と引き換えに、原発を選択していることを自省しないと、この地球はヤバイとぼくは思っています。

  この25日に『住まいを予防医学する本』が上梓され、この出版を記念しての「公開スクール」に大勢の参加申し込みがあって、その対応でてんやわんやの状態にありますが、ぼくはこの本の中で6ページにわたり、「原子力発電を考える」という原稿を書きました。これを載せるかどうか、とても躊躇われましたが、判断に間違いはなかったと思っています。
  重厚長大の技術に頼るのではなく、暑ければ窓を開け、樹木が持つ蒸発熱を利用し、打ち水することです。それを楽しむことです。

  今回の地震で木造建築の脆弱さが伝えられていますが、これについては大江忍さんのブログが書いていますので、そちらをお読みください。
  http://www.doblog.com/weblog/myblog/33441/2618658#2618658
[PR]
by sosakujo | 2007-07-21 08:45
河合隼雄さんが亡くなった
  心理学者の河合隼雄さんが亡くなりました。
  箱庭をつくらせて被験者の心理状態を分析する「箱庭療法」というやり方を知って、おもしろいことを考える心理学者がいるものだと思い、氏を通じて、スイスの心理学者ユングの著書を知りました。
  ぼくも共著の一人となっている『仕事の創造』(岩波書店刊)では、ぼくがOMソーラーでやったキャラバン隊について書いた原稿をかいせつしてくださいました。
  「不安はあったけれど、実におもしろかった、というのが実感である。おそらく一生に一度あるかどうかの、魂に香を焚くような、生の充実を感じられる日々だった」
  氏はこの箇所を、
  「ここにも「おもしろい」が出てくる。しかし「魂に香を焚くような」という表現は、これはもろに宗教性を感じさせる言葉である。欧米において三分されている、聖なること、仕事、遊びがすべて、この中に生かされている」
  「OMのOは「おもしろ精神」、Mは「もったいない精神」だと説明するようにしている」と小池氏は述べている。この「もったいない精神」が日本の伝統的宗教性にかかわるところである。すべての「もの」は「こころ」をもち「たましい」をもっている」
  ぼくらの取り組みが持っていた感性や思考を、文化人類的に分析し、解してくださったことが、どれだけ励みとなり、勇気を与えられたことか、どきどきしながら読んだことを、昨日のことのように思い出します。とてもおおきな人だった、と思います。
  ご冥福をお祈りします。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-20 09:59
浜岡原発にIAEAの査察を
  中越沖地震の発生から4日目をむかえた柏崎刈羽原発について追報道がなされ、続々と新事実が明るみになっています。IAEA(国際原子力機関)は2年前の05年6月に「防火対策が不備」との指摘を行い、また、東電自体、79~85年の調査(設置許可申請時)におこなった海底調査で、今回の地震を引き起こした断層があることをつかんでいたというではありませんか。
  東電は「現在の評価で見れば(設計に反映すべき)活断層ではないか」と認めたということですが、柏崎刈羽の全7基で50数件のトラブルを惹起させ、設計の3.6倍の揺れに至ったことを説明する理由にはならない、とぼくは思いました。まして、それを「想定外」などというのは、ふざけた話です。
  結局、いろいろ問題があっても、安全性を過信し、建設優先を選んだということでしょう。一旦スタートすると、一切の歯止めが利かず突っ走ってしまったということです。そこでストップをかける勇気は官主導のプロジェクトでは、およそ不可能です。
  ここの原発の出力は821万キロワットです。一ヶ所の原発としては世界最大のものといわれます。安全性確保に掛けたお金は半端ではなかったと思います。それなのに、最も基本となる自衛消防隊さえ召集されず、初動体制すら機能しなかったというのは、まことに驚くべきことで、稚拙が過ぎるといわなければなりません。
  柏崎刈羽原発の運転再開は当分許可しない、という指示を甘利大臣が行いました。東電経営者の関心は、神妙を装いながら、いつほとぼりが冷めるのかを待っている、というのがぼくの推量です。
  ほんらいなら、これを機会に日本にある全原発の総点検と、原発周辺の活断層の調査に乗り出すべきで、今回の問題はそれほど重要な問題を提起している事柄だと思います。
  この夏の電力需要を考えると、とんでもない話に聞こえるかも知れませんが、もしそういう英断を首相が行ったなら、みんな汗だくだくになりながら、地球温暖化とは何か、涼を得るとは何かということを国民的に考える切っ掛けとなり、劣勢を伝えられる選挙は、敗北をより決定的にするかも知れませんが、今の首相が熱望する「歴史に名を残す名宰相」になることは疑いありません。
  今朝の新聞に、中部電力の浜岡原子力発電のプルサーマル計画について、全面広告がでていました。コピーは、「安全確保を最優先に」というものでした。浜岡原発は、予想される東海地震の真ん中にあり、液状化現象が生じるのでは、と伝えられています。もし、地震が起こって液状化したときには、もう「想定外」とはいわせないぞ、とぼくは思っています。
  自分で自分を厳しく調べられないのが世の常であり、それならば、北朝鮮の原発のように、IAEAの査察を受けてもらうのがいいと思います。欧米原発国は、今回の事故が人ごとではなく、恐れ震えあがっているという報道もあり(朝日7/19東京版)、日本がこの査察を率先して受け入れるのがいい、とぼくは思うのですが・・・。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-20 09:27
長岡・高田建築事務所
  その日は祭日のお昼でした。祭日なのに仕事に出ていて、事務所のテレビを点けたら、ヘリコプターがどこかの施設らしき場所を映し出していました。煙が立ち昇り、小さな炎があがっています。テレビのアナウンサーが高ぶった声で「柏崎原発から煙があがっています」と報じていました。ヘリコプターは、大きな川の橋の手前の陥没を映し出し、柏崎市内へと向かい、大きな地震が勃発したことが呑み込めました。
  不思議なのは、ヘリコプターからの映像が流れているのですが、柏崎原発の火災現場に人がいないことでした。
  長岡の高田建築事務所の高田清太郎さんに、大丈夫ですかとメールを送ったら「怖いのは原発」という返事がありました。その後もテレビを注視していましたが、依然としてひと気がありません。その映像はこれまで見たことのない光景というか、ヘリコプターの轟音と共に、いいようのない不安を覚えました。
  今朝(7/18)の新聞報道で分ったことは、放射能物質が大気中に放散したこと、低レベル放射性廃棄物が入ったドラム缶100本が倒れ、消火用用水配管から水が漏れ、計50件の機器の故障や破損が見つかったことなどでした。それから、原発直下まで断層が走っていて、震源地から柏崎原発まで9キロに満たないことも報道されていました。
  映像からは、それらは何も見えず、分りませんでしたが、得体の知れない不安は、そういうことが起こっていることを暗示していたように思います。

  ぼくは昨年の夏、長岡・高田建築事務所の依頼を受け『摂田屋ものがたり』という本をまとめるため、川下である柏崎あたりの海岸の町、それから田中角栄さんの生誕地である西山町あたりを徘徊していました。玄関の中までコンクリートの道が通じていて、角栄という人は、つくづくコンクリートが好きな人なのだと思いました。
  柏崎の隣町の出雲崎は、芭蕉が「荒波や佐渡によこたふ天の川」という句を詠んだ土地として知られていますが、芭蕉は出雲崎ではどしゃ降りの雨に見舞われ、天の川も何も見えない中で、あの句を詠んだことを知りました。佐渡に流された人に思いを寄せ、自身の孤独(荒波)を重ねながら、芭蕉は「佐渡によこたふ天の川」をみようとしたのだと思ったとき、何故か芭蕉がとても近く感じられました。
  高田さんの事務所がある長岡は、3年前の中越地震の影響をつよく受けており、市内には被災者の住宅が点在していました。ぼくは山古志村にも足を延ばしましたが、夏にはまだ入れませんでした。秋になって入村が許され、コンクリートで固められた山古志の悲惨を目にしました。
  それらのことを思い起こしながら、また地震がこの地域を襲ったのだと暗澹とした気持ちになりました。自然災害は容赦がなく、今回の地震について、東京電力は想定外のことだったと言っています。この言葉は、宮城沖地震のときにも、能登地震のときにも耳にしていて、想定外という言葉は、そうしばしば口にすべきことではないので、日ごろの杜撰を感じないでいられません。都市の人に知ってほしいのは、そういう危険を強いながら、電気という文明を享受していることです。
  
  
  
  
  
[PR]
by sosakujo | 2007-07-18 18:18
町の工務店ネット・公開スクール
  結構、参加者が増えています。
  お申し込みの方は、なるべく早めにお願いします。
 
  7月26日に、 『住まいを予防医学する本』 の出版を記念する「公開スクール」が、東京・飯田橋の「家の光会館」で開催されます。そのテキストづくりに入りました。本の内容に沿って講義すればいいものを、本はゆっくり読んでもらえばいいと思い、本とは違う内容でテキストをまとめています。改めて、現在の医療の現状を調べてみたりしています。
  この「公開スクール」の参加は工務店メンバーに限られていて、しかも、年間30棟に満たない工務店が対象にされています。まさに「町の工務店」を対象とした勉強会で、小さな町の工務店が元気になれる中身を、どうつくれるのか腐心しています。

・ 公開スクールの呼びかけ

今、医療は「予防医学」に向かっています。
「生活習慣病」という名の現代病が増え、これからの病院は
「病気にならないための病院」が必要になる、といわれています。
いのちの箱として、これからの住まいがどうなければならないか、
住まいの町医者として、工務店の果たす役割を指し示します。
この本は、町の工務店を通じて、
各家庭に貸し本(8ヵ月間)により、貸し出します。
ユーザーへの問診と処方箋を繰り出す、実にユニークな普及方法と、
この本の正しい使い方を勉強する、公開スクールを開校します。

7月26日(木)11:00~16:30 会場:家の光コンベンションホール(東京・飯田橋)
参加費:15,000円(書籍・テキスト代込み:非売品本を参加者にのみ限定配布致します)

公開スクール■プログラム 
講義1  住まいを予防医学する時代がやってきた  
住まいの町医者としての工務店のあり方を具体的に解説  小池一三(小池創作所)
講義2  予防医学で、木の家はこう変わる
サスティナブル住宅の過去・現在・これからを解剖します 武山倫(建築家)
講義3  脱・化学物質の家の処方箋づくり教えます
化学物質の濃度測定を踏まえて 鈴木芳典(有限責任中間法人CFHA)
講義4  町の工務店らしい受注・設計の進め方・実践研究
鈴木岳紀(名古屋・コスモホーム)池田浩和(東京・岡庭建設)新野達治(浜松・入政建築) 
記念講義① 住まいの設計を勉強しよう  永田昌民(建築家)
記念講義② 建築と地震リスク学  神田順(東京大学教授)

【参加要件】 戸建年間完工棟数30棟以下の工務店であること。
住まいをいのちの箱と定め、日々向上をはかる工務店であること。
町を生き、住まい手と一緒に歩む、地域工務店であること。

 参加申し込みはhttp://www.bionet.jp/で受け付けています。

 このホームページの正式オープンは、「公開スクール」の翌日となりますが、「公開スクール」参加者は、一日早くスクールの中でお披露目されるそうです。
[PR]
by sosakujo | 2007-07-07 09:54