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小池創作所代表・小池一三のブログです
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最近読んだ本
 「忙中閑あり」でして、このところ『住まいを予防医学する本』の執筆に追われていますが、毎日の新聞を読むことと、お送りいただいた本に目を通すことは最低履行していて、おもしろい本は、読み出すと止まらなくなってしまい困っています。
 ここでは、そのうちの二冊を紹介します。
 一冊は、環境省高官が書いた本です。環境省の官房長を務める小林光さんが書いた『エコハウス私論』(木楽舎発行)という本です。
小林さんは「地球温暖化問題を環境庁(現環境省)で初めて取り上げた張本人」です。この本は「隗より始めよ」で、自分の家をエコハウスで建て、それをまとめられた本です。
 エコハウスの技術を紹介した人間として、わたしの名前もこの本に出てきます。小林さんとはそれ以来のお付き合いですが、この本にも見られるように、小林さんはまことに役人らしからぬ方です。こういう方が活躍できる環境省を、わたしは、なかなかやるじゃないかと思っています。
 小林さんは率直な方です。きわどく、ややこしいことも、率直であるが故にすいすい通り抜け、その先にある「貴重な話」へと行き着きます。
しかしこの本は、単にやわらかな本というわけではありません。むしろ、激しく胸をたたく本です。建てるまでのあれこれだけでなく、建てた後もその効果のほどを調べあげ、「祝京都目標達成」に雄叫びを挙げ、「もっとエコにならんかい」と家族を叱咤激励し、「エコハウスを当たり前に」と閉めます。
 カテゴリー的には「オタク本」の一種に括られるかも知れません。しかしここまで苛烈に自分の家を問い質した本を、わたしはほかに知りません。それは求道的といってよく、それが環境省の高官によって書かれたことに、改めて驚きを感じるのです。

 二冊目の本は、山口由美さんが書かれた『箱根富士屋ホテル物語』(千早書房)です。
 箱根富士屋ホテルは日本最古のクラシックホテルです。山口由美さんは、その末裔ですが、どう末裔なのか、それを説明すること自体複雑です。それは目次のあとに出てくる「山口家家系図」に如実に示されていて、これを見ると、離別やら死別やらが多くて、実に複雑怪奇です。謎に満ちた一族というほかありません。
 箱根山に富士屋ホテルを開いた山口仙之助の出自は、横浜の遊郭の養子息子でした。横浜の遊郭は、居留地の外国人客をとれるようになっていて、その関係から岩倉使節団の一員になってアメリカに渡り、ホテルの何たるかを学び、遊郭で得た資金をもとに建てられたのが富士屋ホテルだったと推理します。末裔が、出自は遊郭だったことを暴くのかとハラハラしますが、彼女は誰に遠慮することなく書き立てます。そこがこの本の無類におもしろいところで、それは改訂再販で書き加えられた「『嵐』の舞台裏——もうひとつの物語」を得て、特異な一族物語の様相を呈してきます。
 13年前に書かれた初版本は、トラベル・ライターの筆致を消せないでいますが、今回、エピローグとして書かれた最後の物語は、昭和の一つの記録として読ませ、この新たな「物語」が加わることで、それまでのページにあるところの、ある種の甘さを掻き分けて、この一族の相貌を照射します。それは、彼女が前に書いた『帝国ホテル・ライト館の謎—天才建築家と日本人たち』 (集英社新書)に繋がり、この国のホテル業界のルーツが解かれる仕掛けとなっています。
 下手をすると週刊誌の好餌にされかねない題材でありますが、孕んでいる内容は、人間の深淵に触れていて、これはノンフィクションではなく、フィクション−−大河小説として書かれるべき物語だと思いました。
 彼女の流麗な文体も生きてくるものと思われます。
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by sosakujo | 2007-04-26 22:14
町の工務店ネット3
 町の工務店ネットに関して、たくさんのメールをいただいていて、わたしの事務所を訪ねて、くわしい話を聞きたいという申し出もあります。お問い合わせの多くは、もくよう連と町の工務店ネットの関係についてです。経緯について、この設立をお手伝いしている立場から、説明しておきます。
 京都のツキデ工務店の築出さんや、甲府の小澤建築工房の小澤さんは、古くからのOMソーラー工務店で、ブロック会長も務めておられます。この方々から、わたしが同協会の理事長を辞したあと、「むかしのOMのような、純粋にやれるグループをつくりたい」というご相談がありました。吉野材に取り組む「企業組合木陽倶楽部」を結成されていましたが、OMソーラーの特許が12月で切れることもあり、空気集熱式ソーラーの原点に戻って、わたしがよく言う「魂に香を焚く」ような、そんなグループをつくりたいということでした。
 技術をコンクリート化するのではなく、時代と共に進化発展すべきものとして考えるなら、緊張を呼ぶかも知れないけれど、それ自体、OMソーラーの刺激となるものと考え、賛成しました。鹿児島シンケンの迫さんたちによる「当たり前の家」の取り組みもあり、OM的な技術の、多様で多元的な発展になるなら、それこそが考案者奥村昭雄の意思ではないかと思ったりもしました。OMソーラー協会は、そのことで打撃を受けるかも知れないけれど、それに負けないでやることで、真の発展が得られると考えたのです。
 それで木陽倶楽部という名前では、いかにもちちこましいので「もくよう連」という名前を提案しました。わたしが「もくよう連」の発足にあたって申し上げたことは、少数になることを恐れないということと、OMのメンバーを含め、多くの工務店と連を組むことでした。
 前者についていえば、組織を離れるということは、どうしたって軋轢が生じることです。組織は一種の「ムラ」であって、組織バネが働いて、あれこれあるかも知れない、そんなこと気にしていたら始まらない、ということを申し上げました。自分はこうしたいという「武士の一分」(ちょうどこのタイトルをつけた映画が封切りされていました)があるなら、自分の立場をはっきりさせることです。卑怯未練はいけません。
 かといって、そのことによって「骨肉の争い」が起きることは避けなければなりません。OMの工務店メンバーを剥がすことはしないで、組織に留まる人は、それはそれで尊重し、連を組める工務店とは連を組む、どうせ連を組むなら、町の小さき工務店みんなが組める連にすべきでは、ということで「町の工務店ネット」になったという次第です。
 町の工務店ネットは、もくよう連が運営しますが、スポンサーシップを基本とし、「住まいを、いのちの箱」と考える緑の消費者と、そういう家を建てることを職能とする工務店と、建築家・研究者・山と建材の関係者・医者などを結ぶネットワークです。検索ヒットNO1を目指そうというのですから、意気込みやよし、というものですが、やり方によっては、途方もなくおもしろい存在になり得るネットだと思います。
 設立準備の最後の段階で、呼びかける工務店の対象が問題になりました。論議のなかで得られた結論は「年間5棟から15棟、多くても30棟程度の工務店」ということでした。どの工務店も30棟以上の工務店になることが夢です。しかし、縮小する市場のなかでそれを狙うことで失うことが多過ぎるというのが、わたしの経験からいえることでした。業界紙がジャーナルする方向も30棟以上をターゲットにし、その成功物語を喧伝(けんでん)する内容が占めていて、小さくてもきちんとやっている工務店に、もっと照明を当てるべきではと思っていました。
 それは小さく固まることではなく、鎌倉武士が「名こそ惜しめ」と言った言葉にしたがうなら、「建物こそ惜しめ」という姿勢で取り組むなら、地域に生き続ける工務店、途絶えることなく受注を得られる工務店になることができる、という方向のものです。
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by sosakujo | 2007-04-20 09:54
町の工務店ネット3
 昨日、「町の工務店ネット」登録募集の説明会が、東京田町の建築会館大ホールで開かれました。たくさんの方がお見えになり、終了後は地下の「庄屋」という居酒屋に参加者が流れ込み、深夜まで論議に花が咲きました。
 小池創作所のメンバーは最終便の前の新幹線で浜松に戻りましたが、2人のメンバーは最終便に乗り遅れ、ムーンライト長良という鈍行の深夜便で早朝に浜松に戻ったとのこと。いやはや、大変な一日でした。

 わたしは当日12pの報告書を用意しましたが、時間が短いので、報告書に沿って話さないで別の話をしました。話のテーマは、今回の取り組みを、いかに消費されない取り組みにするか、ということでした。
 現代社会は何でも消費してしまいます。自動車・家電製品・衣類などの商品だけでなく、何もかも。
 この間の東京知事選では、黒川紀章という建築家が登場し、非常に奇妙なパフォーマンスを繰り広げました。それを見たテリー伊藤というプロデュサー(彼はチンドン屋のような衣装でテレビに登場しますが、実は凄腕のプロデュサーです)が、岡本太郎以来のキャラクターだと興奮していて、それをまた当人が満更でもないようで、テレビは、これを徹底的に消費するだろうな、ということを思いました。
 OMソーラーは、開始されてから20年になりますが、まあよく長続きというか、消費に耐えたと思います。それは技術が持つ内的な力もありますが、これを工務店が熱心に取り上げ、育てたからではないかと、報告の中で申し上げました。けれども、「売り」の手段として消費しているうちに、生命力を削いできたことも否めません。どうしたら、イキイキとした生命力を回復できるのか、そんなお話をしながら、今度の「住まいを予防医学」する取り組みでは、いかにみんなに「消費」されないようにするかを、少しばかり挑戦的に、あれこれ40分ほどお話しました。
 『住まいを予防医学する本』は、348pのハードカバー本で6000部発行します。出版事業としてみてもなかなかのことですが、それを工務店が「貸し本システム」に利用する本として発行するのは、相当にユニークな方式です。これを工務店の「売り」のために、簡単に消費されてしまったら負けだと思っています。
 「少しばかり挑戦的に」と書いたのは、そのことを指してして、これを生かして「地域に生きる工務店」の存在を、きちっとつくりだしてほしいというのが、わたしの願いです。今回の会合を通じて、わたしが思っている以上に、おもしろいことになるのでは、という予感を持ちました。
 今日から、原稿書きを再開します。
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by sosakujo | 2007-04-19 15:54
町の工務店ネット
18日に「町の工務店ネット」の説明会が、東京田町の建築会館大ホールで開かれます。随分多くの参加者がいらっしゃるようで、さて、何をお話しするか思案中です。
がんばって務めます。

 先日、吉野で森里海実践塾を開き、結構いい会合になりました。散々荒れた山ばかりみているせいなのか、杉林に太陽の光が入る岡橋さんの山は、みんな驚嘆ものでした。まだこの国は、こういう山を持ち得ていることを、みんなに知ってもらいたいと思いました。
 吉野の櫻は、昨年に続いてみました。実践塾が開かれる前2日間、櫻三昧で過ごしました。一緒に行った友人は10年分歩いたと言っておりましたが、櫻をちゃんと見ようとすると、結構歩きます。

 帰りは、竹内京大名誉教授のご案内で京大演習林を見たあと、本居宣長が越えたという高見峠に行きました。トンネルが出来たために旧道の峠道は寂しいものでしたが、峠の風に吹かれると、峠はまんじゅうみたいなものだと言った柳田国男の言葉が思い出されました。宣長は、吉野の水分神社で生まれたそうで、この峠を越えて松坂に行き、例の「松坂の一夜」を迎えたのです。
 高見山は、奈良のマッターホルンといわれるそうで、それはかなり大袈裟な表現ではありますが、きれいな山であることは確かです。ただ峠を越えて下がったところから山を振り返り見ると、皆抜で山が露出していて、一部に崖崩れが生じていて、素晴らしい岡橋山を見た後だけに切ないものを感じました。
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by sosakujo | 2007-04-16 16:52
町の工務店ネット
 年間5棟から15棟、多くて30棟位の住宅を手掛ける町の工務店が、新しいネットワークを組みました。ネットの名前は、そのものずばり「町の工務店ネット」です。ご相談を受けて、このネーミングやコンセプトの整理、それからツール作成のお手伝いをさせていただくことになりました。
工務店の規模を特定していることに、わたしは大賛成だと申し上げました。これ以上の仕事をこなす工務店になると、組織の性格が変容せざるを得ないからです。社長自らが仕事をつかめる範囲は、どんなに多くても30棟がいいところで、理想を言うと20棟位を、仕事が途切れることなくコンスタントにやれることです。
わたしが制作しているツールの最大のものは、このところ「大著をまとめている」と述べて明かさなかった本のことです。316pの大判の本で、期限が決められていることから、この本を死に物狂いで作っています。本のタイトルは『住まいを予防医学する本』です。
 そんな分厚い本を買う人はまずいないので、「貸し本」システムを採用し、その工務店のお客さんにお貸しし、この本をテコにして応答することで営業がスムーズに進み、営業マンがいなくても契約できる、そんな狙いを持った本です。想定されている工務店規模だと営業マンが置けません。置いても、社長が営業するようにはまず働いてくれません。社長は、できれば設計や建築に専念したいのに、営業に時間がとられます。それを解消するための「特効薬のような本」をという注文に応える本です。
 友人たちにこの本のことをそっと教えたところ、みんなの意見は「健康の関心が高いのでグットタイミング」という人と、「予防医学だなんて、そんなこと言って大丈夫か?」という意見の二つ分れました。両方に分れるだろうなと予想していましたが、みんなの意見は、はたして案の定でした。
 後者については、最近では「お香を焚くのも予防医学」といわれていて、実に安直に「予防医学」という言葉が使われていて、言葉を生業とするわたし自身、そういう世相をどうかと思っていた口であり、ましてや相手は住宅ですので、そんなこと言えるのかという思いは消せません。
 ハウスメーカーも工務店も、自分のところの住宅は「安全」だと強調しますが、わたしはむしろ、「安全」ではあり得ない、と思っている口です。まだ分かっていないことが多くあり、あるリスクを解消しても、材料を選択しなければ家が建たない以上、別のリスクを背負うことになるのであって、今の業界のやり方は、ホルムアルデヒドならホルムアルデヒドだけをターゲットにして「F4」の接着剤を使っているから大丈夫、安全と言っているわけです。それをわたしは悪しきあり方と考えてきました。
 そういう中で、何故『住まいを予防医学する本』というタイトルを付けたのか、大丈夫なのか? 
 安全論・リスク論を、突き詰めて考え、それを分かりやすく解くこと以外に解決の道はない、というのが、わたしの見解です。それを誰にも分かる話にどこまで出来るか、それをテーマにして、この本を作っています。結構、大変な作業で、そのためこのブログをしばらく留守せざるを得なかったのです。
 この件に関して、くわしい内容はこのブログでも追々述べていきますが、工務店を対象とした「町の工務店ネット」の勉強会が、今月の18日に東京田町の建築会館で開かれますので、そちらに是非ご参加ください。資料もたくさん用意して、びっしり発表します。
 会場となる建物は、日本建築学会のビルです。
 お問い合わせは、専用TEL080−3626−7861です。
 参加費は資料代を含め8000円です。
 お気軽にお申し込みください。
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by sosakujo | 2007-04-05 09:32