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小池創作所代表・小池一三のブログです
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チベット暴動と映画『アルジェの戦い』
チベットラサに始まった暴動は、四川省、甘粛省、青海省まで広がっています。北京では、人民代表大会(国会)が開かれており、北京オリンピックを5ヵ月後に控えての出来事です。

ぼくは今回のラサでの、一見突発的ともみえる暴動をみながら、映画『アルジェの戦い』を思い出しました。この映画は、ジロ・ポンテコルヴォが監督し、アルジェリア独立戦争を描いた作品です。1966年度kベネチア映画祭においてグラン・プリを獲得しました。ドキュメンタリータッチで描かれたこの映画によって、ぼくは北アフリカのアルジェリアで繰り広げられた民族独立戦争の実相を知ったのでした。数千人におよぶ目撃者の証言、記録、写真を調べ上げたにもかかわらず、映像としてはニュース映画のただ一コマも使わずに、実写も及ばないリアルな映像になっていて、公開当時にこれをみたぼくはつよい感動を覚えたものです。
撮影の舞台になったのは、ジャン・ギャバンの「望郷」で名高いカスバでした。蟻が這い出る隙間もないほどに、フランスの軍政が敷かれる中での民族運動で、主演のアリ(彼の本職は漁民でした)の演技も印象的でしたが、八万に及ぶ全住民がエキストラとした感動的なクライマックス・シーンは、モンタージュとは何かを示す好例として、友人たちと議論したものでした。

この映画を、何とイラク侵略を続けるペンタゴン(米国防総省)が鑑賞会を開いて、仏軍の軍事行動を検証していたというニュースを数年前に知りました。それでビデオで、もう一度、この映画をみました。公開当時も鮮烈でしたが、その後、映像などでベトナム戦争、アフガン戦争、アフリカでの民族紛争の現実をみてきたこともあって、より身近なものに感じられました。
ペンタゴンでの鑑賞会の話を知って、アメリカは改まるのかと思ったら、結局、アメリカは何もこの結果に学んでいないことを、その後の事態の進行は示しています。ファルージャでの出来事は、その後のことであり、あのような暴虐が民族心を呼び覚ますことをペンタゴンは理解していなかったのです。

中国がチベットを軍事侵略したのは1951年でした。多くの仏教徒を虐殺し、ラマ教の由緒ある寺院を破壊しました。8年後の1959年、ダライ・ラマはインドへ亡命し、臨時政府を樹立しました。ラサにチベット民衆の蜂起が断続的に起こったのは、1987年からで、89年には戒厳令が敷かれました。そのときの弾圧の責任者が現中国の国家主席胡錦濤でした。チベットのラサは、チベット語で「神の地」という意味です。この「聖域」を、中国は軍事力を投入して踏みにじったのです。
チベットにも、アルジェのアリがいて、 しきりに地下で動いていることでしょう。今、チベット人が願っているのは、映画『アルジェの戦い』のクライマックスであり、民族の独立解放でしょう。

しかし、為政者としては「一つの中国」「豊かな中国」を破壊する元凶と映ることでしょう。それは為政者だけでなく、中国の多くの民衆のものでもあって、このナショナリズムに火をつけることによって乗り切ろうとするのが、為政者の方策となっています。
魯迅がいうように、恐れるべきは、「暴君の下の民衆は、暴君よりも暴虐になる」ことです。
中国の大都市住民の多くにとっては、今の繁栄、今の豊かさを破壊する奴ら、という見方が濃くなっているものと思われます。
中国のナショナリズムを最高潮に運ぼうという北京オリンピックを前にして、民族の相克が繰り広げられるのは、何とも哀しいことです。
「中華は一つ」という概念から、この国の人々が解かれるのは、いつのことでしょうか。
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by sosakujo | 2008-03-18 04:20
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