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小池創作所代表・小池一三のブログです
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「東京家族」を観ました
昨日は東京にいて、午前中ぽっかり時間が空いたので、山田洋次監督の『東京家族』を観ました。同監督の映画は初期のものから、ほとんど観ていますが、その集大成となる作品といってよいと思います。
小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュを捧げた作品ですが、劇場でDVDで何回もオリジナルを観てきましたので、感慨深いものがあり、同時に、しかしこれは山田洋次の世界だとも思いました。

小津の『東京物語』は、ヨーロッパで高い評価が与えられていますが、それは東洋的な諦観思想が、黄昏のヨーロッパの心象風景に合っているからだと思います。彼らは、笠智衆が演じる周吉に高潔な人格を見て、深い感銘を覚えました。

その見方からすると、今回の作品は『東京物語』のリメイクになり得ていない、と評価されるかも知れません。
『東京物語』の救いは、亡くなった次男の嫁の紀子(原節子)のやさしさでした。
今回は、次男の昌次(妻夫木聡) を登場させ、間宮紀子(蒼井優) はその恋人として登場し、東北の震災のボランティアで知り合ったという設定になっていて、この二人に監督の期待が仮託されています。
そこが山田洋次らしいのですが、ヨーロッパの映画人の評価は、これを甘いと見るのではないか、と思いました。賞を取るために映画を作っているわけではありませんが、彼らはそう見るのではないか、ということが気になりました。

しかし、クランクイン寸前に3.11があり、延期して脚本を練り直し、キャストも変えてまで撮影に入った山田監督の今回の作品を、この間の日本人の経験と希望として、よくぞ描いてくださった、と思いました。それが映画館を出たときのわたしの感想です。

この映画に流れる感情は、今の日本人にはよく分ることだと思いました。
周吉の、日本は「どこかで間違ってしまったんだ」という感慨は、わたしのものでもあります。

職業柄、住宅の扱い方に、松竹映画らしさを感じ、なるほどと思うことがありました。郊外で開業医を営む長男の家も、長女の美容院も、床面積の広さということでなく、酸素量が不足していることを感じ、次男の昌次のアパートは、部屋は狭いのに酸素が多いと思いました。これは山田監督らしい洞察だと思いました。

周吉の橋爪功は、笠智衆の描き方とは違うけれど、背を丸めて爪を切る最後のシーンを見て、違う深さがあると思いました。秀逸だったのは、とみこを演じた吉行和子でした。これは彼女の仕事の中で一番のものだと思いました。少女の頃に彼女が演じた『アンネの日記』を観ているので、いい年の取り方をされているのだな、と思いました。

必見の映画です。
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by sosakujo | 2013-01-24 09:48
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