人気ブログランキング | 話題のタグを見る
title
小池創作所ロゴ
小池創作所代表・小池一三のブログです
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事
2013年 05月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
最新のトラックバック
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
AX
冬木立
web「びお」に、二十四節季に沿って文章を書いています。絵は、版画家のたかたみつみさんによるもので、今回は「冬木立」について書きました。

「冬木立」は、冬を代表する季語です。葉が落ちて、寒々とした枝ばかりの光景が思い浮かびます。枯木立、冬木、寒林なども関連季語とされます。蕪村に

 釜入れて香におどろくや冬木立

という句があります。枯木と思って斧を打ち込んだら、つよい木の香りが漂っておどろいた、という句です。
五七五のなかに、小宇宙が見事に映し出されています。

この季語は子規がよく好みました。生涯、この季題で63首の句を詠んでいます。

汽車道の一すぢ長し冬木立(明治25年/1892年) 
犬吠て里遠からず冬木立(明治26年) 
冬木立五重の塔の聳えけり(明治27年)
山門を出て八町の冬木立(明治28年) 
門前のすぐに阪なり冬木立(明治28年) 
橋越えて淋しき道や冬木立ち(明治32)
冬木立ち色ある者はなかりけり(明治34年/1901年)

子規の冬木立の句は、子規の世界がひらかれ、子規の病気の進行と死への予感までが切り取られています。この季語は、どこか暗さが伴いますが、子規の句は暗さだけでない、この季語が持つ「力」がよく表現されていると思います。
句にちなむ話と、子規の年譜を重なりについて、web「びお」に書きました。
この子規と、長塚節のこと。また何故、夏目漱石が長塚節を応援したのかなどについて書きました。
「びお」を開いて、ご一読ください。
by sosakujo | 2010-11-22 15:10
<< 2011勉強会プログラム解説 甲府・小澤建築工房 建物見学会 >>