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小池創作所代表・小池一三のブログです
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松沢神奈川県知事と山口由美さんの著作権裁判
わたしの友人の山口由美さんが、松沢成文神奈川知事を相手どって訴えた著作権を巡る裁判で、著書の1部が「著作権侵害」にあたるとされ、見事、勝訴しました。由美さんからの報を受け、

「おめでとうございます。祝杯ですね!」と、早速メールしました。

著作権侵害にあたるとされた内容は、箱根の老舗ホテル「富士屋ホテル」創業者の子孫で作家である山口由美さんの自著の本の記述を、松沢神奈川県知事がそのまま自分の本に載せたことです。この訴えに対し、東京地裁は29日、知事側敗訴の判決を言い渡したのです。本の販売禁止と賠償命令を出した判決なので、著作権を巡る判例としても画期的なものです。
それにしても由美さんの勇気は見上げたものです。相手取った対象が、松沢知事であり、発行元の講談社であった点に、『恐いもの知らず」というのか、彼女の面目躍如たるものがあります。

何しろ由美さんは「人食い人種」のパプアニューギニアの村に、女一人で行っちゃう人なのですから。彼女いわく「あれは部族間の戦いで、一方を殺したら、それを食するのが礼儀なの。ほら、釣った魚を食べるのが礼儀というでしょ」というのです。これには、ぶったまげました。今はそういう習慣はないそうですが、仮にそうであっても、想像しただけでゾッとして、その村に一人で行くのは足が竦みます。ところが彼女にとっては、彼らはむやみに人を食べないという「理」が勝つのです。
この点で由美さんは稀にみる女性だと、かねて畏敬しておりましたが、今回の快挙に、改めて彼女の凄さを感じました。
でも由美さんの本領は、流麗な文章にあり、その生い立ちからして、日本近代の「王朝文学」を書ける人だとぼくは思っていて、それを彼女にいい続けています。たとえて言えば、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』のような。それを言うと「買い被りよ」といいますが、ぼくはそう信じているのです。

松沢県知事は、そんな相手の一文を盗んだわけで、舐めてかかると、こういう羽目になるということを思い知るべきです。『鬼龍院花子の生涯』の決めセリフではありませんが、「舐めたらあかんぜよ」。

NHKのニュースにも報道され、今朝の新聞で全国紙各紙が報道しました。これから週刊誌などでも出るでしょうが、多分、松沢知事を揶揄する記事に終始することでしょう。けれども、一人の女性ライターが、今を時めく県知事と大出版社の講談社を相手に、かくも勇気を奮って闘ったことを称えてほしいと思います。

裁判の結果に対して松沢知事は「1カ所2行のみとはいえ敗訴部分があるというのは到底受け入れられない』(毎日新聞)などとのたまき、即日控訴しましたが、この裁判では2行の表現のみに著作権侵害を認めたというものの、疑わしい箇所はいくつもあり、それを見かねて由美さんが訴えたことを、松沢知事は知るべきです。というより、「2行だけだから」ということを楯に控訴するなんて、まったく往生際が悪いというか、厚顔無恥です。
仮にもし2行だとしても、作家が苦心惨憺、表現したことの重みを裁判は認定したわけで、「2行のみ」と軽く扱うところに、この知事の著作権、表現の重みに対する認識の甘さがあります。ぼくの経験知からして、一事が万事、こういうことを軽く扱う人間にロクな奴はいません。まして、自分のやったことを反省しないで控訴するなんて、およそ謙虚さを欠いています。

権力を持つと、ものが見えなくなるという、それは典型的な姿といわねばなりません。個人が権力や組織と訴訟で争うのは負担が重く、大変なことですが、譲れないものは譲れないですものね。一寸の虫にも五分の魂があるのですから。

由美さん、長い闘い、お疲れさまでした。これからも大変ですが、まずは拍手を送ります。

由美さんには、住まいネット新聞「びお」に何回か書いていただいています。
読者には、この機会に、彼女の本を買って読んで下さることをお奨めします。
最近書かれた『消えた宿泊名簿~ホテルが語る戦争の記憶』(新潮社)は、読み応えのある一冊で、日本の現代史の一つの証言になっています。
今、長崎のグラバー邸で有名なグラバーその人のことを書かれています。この秋には出版されるそうです。

山口由美さんの公式webサイト
www.yumiyamaguchi.com/
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by sosakujo | 2010-01-30 06:06
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