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小池創作所代表・小池一三のブログです
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森繁久弥のこと
森繁久弥が亡くなりました。
森繁の演技を特別に好んだわけではありませんが、ラジオの『日曜名作座』は好きでした。朗読の妙味ということを感じました。
もう一人の朗読の名手といえば、わが師匠の宇野重吉ですが、森繁のそれと比較すると、同じように渋みを感じさせ、とぼけた味も似ているのですが、ぼくの耳には、まったく違うものとして残っています。
それぞれに魅力的ですが、宇野のそれには福井の田舎(濃密に日本)があるのに対し、森繁のそれはオホーツクの老人を語っていても、織田作之助を読んでいても、どこかアジア的でした。森繁が満州に長くいたことが、身体から抜けないからだと思われます。

森繁は大正2年(1913年)の生れです。
この年は、実はわたしの母が生れた年でもあって、母は生前「森繁久弥と同じ年に生れたのや」と幾度か言っていました。森繁96歳で亡くなりましたが、わたしの母は92歳で亡くなりました。森繁が亡くなったということは、母の思い出の一つを失ったようなもので、そのことに寂しさを感じました。

森繁が亡くなって、67歳の次男がテレビのインタビューに出ていました。森繁の風貌に似ていて、話もとてもよくて、なにやらホッとしたものを感じましたが、67歳だというフリップをみて、こんなに年を取った息子がいたことを知り、自分も60歳を超えていることを改めて感じました。

母と森繁が生れた大正2年は、国際的には第一次世界大戦が勃発し、ロシア革命が起こりました。国内的には米騒動が起こった年です。それから96年経つわけで、若い頃、明治100年と言っていたけれど、大正100年がもうすぐ来るのだと思いました。
先だって岩手の遠野に行った折、『遠野物語』が発行から100年になることを知りましたが、それ以上に身近に100年ということを感じました。

森繁は年を取って「忘れることは素晴らしい」と言っております。普通は、耄碌したことを悟られまいと、そんなことは言いません。年寄りは、若い頃の思い出を語ります。よく覚えているだろう、というふうに。自分を証明できるのは、思い出話であるかのように。
この点、森繁が言う「忘れることは素晴らしい」は、異例の言葉だと思いました。忘れるとは、男と女の関係も、若い頃の諍いも何もかも彼方に去るわけで、それを「素晴らしい」というのです。達意のものの見方というべきです。
合掌。
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by sosakujo | 2009-11-12 14:15
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