以前の記事
2013年 05月2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 最新のトラックバック
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
二十四節季・穀雨末侯は「牡丹華」です。ぼたんの花開くと読みます。住まいネット新聞「びお」七十二候では、牡丹ではなく、芍薬を取り上げました。そうです、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花のシャクヤクです。
芍薬の蕊(しべ)に湧き立つ日向かな という太祇(たいぎ)の句を紹介しながら、シャクヤクについて、あれこれ書きました。 と、その折、『住む。』の編集の仕事をしていて、芍薬園にお嫁に行った美和ちゃんからメールがあり、「びお」で芍薬を取り上げないかという話がありました。それなら、記事を書ける人なんだから、美和ちゃん書いてよ、ということになり、ご主人と協力して特集記事にまとめてもらいました。次候(5/1頃)の更新で登場しますので、是非お読みください。おもしろい記事です。 うちのかみさんが、花の仕事をしているので、彼女にアレンジメントしてもらい、それをぼくが写真を撮りますと美和ちゃんにメールを送ったら、ご丁寧にというか、嫁ぎ先の大谷芍薬園から、見事な芍薬がどさっと送られてきました。 こりゃ、大変だとも思いましたが、嬉しくもあり、送られてきた以上「料理」しなければならず、それも楽しみであり、写真も撮らなければならず、それも興奮ものでした。かみさんの話では、芍薬は、花そのものに圧倒的な力があるので、ほかの花と合わせるのがむずかしい、ということでした。それで、芍薬だけで生けてもらうことにしました。 かくして、昨夜、夜の10時ごろに生けてもらい、朝、4時まで、途中原稿などを書きながら、撮影したのですが、夜が明けてハタと気づいたのは、「立てば芍薬だよな」ということでした。夜中に撮ったのは、芍薬のかたまりのような写真です。やはり芍薬は、すっきりと一本で立っていなくては、と朝になってまた撮ることになりました。これらの写真も、特集に掲載しますのでご笑覧ください。 で、芍薬ですが、これは驚くべき花だというのが、ぼくの感想です。蕾も大きいのですが、花が開くと、まことに鮮やかなもので、夜が明けて、朝日に照らされた芍薬は、まさに 芍薬の蕊(しべ)に湧き立つ日向かな という太祇の句どおりのものでした。「蕊(しべ)に湧き立つ」ということばに、最初は大袈裟な感じを受けていましたが、その通りのものがありました。遊び人、太祇だけに、この花の価値がよく分っていたんだ、と思いました。 芍薬を詠んだ句は、ほかに 芍薬は紙魚打払ふ窓の前 与謝蕪村 芍薬のつんと咲きけり禅宗寺 一茶 芍薬の一ト夜のつぼみほぐれけり 久保田万太郎 芍薬やつくゑの上の紅楼夢 永井荷風 などがあります。 万太郎の句は、一晩、芍薬と付き合ってみて感じたことでした。 荷風の句からは、たしかに芍薬には、遠い昔に読んだ『紅楼夢』を彷彿させるものがありました。 こういう見事な花に接すると、花を愛でることのたのしさを感じることができます。 芍薬を堪能したい方は、ぜひ、大谷芍薬園から、お取り寄せください。 旬のものです。今なら間に合います。 大谷芍薬園 神奈川県高座郡寒川町田端874 tel.fax.0467-75-0724 http://otani-farm.net
by sosakujo
| 2009-04-29 11:30
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||